レモンの危険性!愛犬の医療費削減に繋がる効果・危険性を徹底解説
レモンが愛犬にどのような危険性を生むのか徹底調査しました。愛犬に対してレモンの危険性を知り、健康を崩す前に、日々の食生活で予防出来れば、医療費削減にも繋がるのではと思います。
目次
*愛犬の医療費は削減できるのか!?
私達と同じように、愛犬も年齢に応じて日々大なり小なり体調に変化がおきます。私達が体調を崩して病院にかればば、医療費は二割~三割程度の負担で済みますが、愛犬は実費になります。症状、医院で若干の違いはありますが、おおよそ下記の医療費がかかります。
*年齢別の傷病ランキング
順位 | 0歳 | 1~6歳 | 7歳以上 |
1 | 下痢 | 皮膚炎 | 皮膚炎 |
2 | 外耳炎 | 外耳炎 | 腫瘍 |
3 | 皮膚炎 | 胃腸炎 | 心臓病 |
4 | 遺物誤飲 | 遺物誤飲 | 歯周病 |
5 | 胃腸炎 | 下痢 | 外耳炎 |
皮膚炎の治療費用:40,000円~70,000円程
胃腸炎の治療費用:5,000円~20,000円程
外耳炎の治療費用:3,000円~5,000円程
歯周病の治療費用:50,000円~
心臓病の治療費用:4,000円~10,000円程/月(薬代)
遺物誤飲の治療費用:50,000円~200,000円程
*参考資料:ペット保険比較アドバイザー
*手術別の保険金請求が多い傷病ランキング
順位 | 傷病名 | 参考診療費 |
1 | 腫瘍 | 皮膚腫瘍を手術例(90,400円) |
2 | 歯周病 | 全身麻酔で歯石除去と抜歯例(97,300円) |
3 | 骨折 | 骨折手術例(308,700円) |
4 | 遺物誤飲 | 全身麻酔で内視鏡で異物摘出例(89,000円) |
5 | 膝蓋骨脱臼 | ずれた膝蓋骨の手術例(254,000円) |
※この参考診療費等のデータは一例で、一般的な平均・水準を示すものではありません。
*参考資料:アイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査
愛犬にかかる医療費は私達の生活にも、かなりの負担になります。細かい制限はありますが、ペット保険に加入すれば、保険料 2,480円/月~ 程で医療費の50%~90%程カバーできます。(アイペット損害保険株式会社調べ)
私の愛犬はポメラニアンですが、散歩のときに、側溝をカバーしてある小さな穴に足を踏み入れ、骨折はしませんでしたが、完治する一ヶ月間は不自由な思いをさせました。日頃からもっと愛犬に注意を払っていれば、避けられた出費だと、後悔しています。
また、愛犬の日常の食生活でその病気予防ができるのであれば、医療費削減につながり試す価値は多分にあると思います。
*愛犬にレモンを与えるのは避けた方が賢明です
レモンには愛犬に対してアレルギーや中毒症状を引き起こす成分は含まれていませんし、老化防止や健康維持に必要なビタミンCやクエン酸といった栄養素が豊富に含まれています。
しかし、愛犬は肝臓でビタミンCを生成することができ、食べ物から摂取する必要はありません。
レモンに含まれている愛犬に必要な5大栄養素(カルシウム、カリウム、マグネシウム、銅、亜鉛)も、ドッグフードに含まれています。
むしろ、レモンのすっぱさの原因のクエン酸は、犬に強い刺激を与えてしまいます。強い刺激臭と強い酸味があるレモンは、基本的に犬が苦手とする味と匂いなので、敢えて与えたりしない方がいい食べ物です。
*レモンの主な成分、効能効果&日本食事摂取基準摂取の推奨量 /日
愛犬には苦手な食材ですが、人間にとっては下記のように有益な成分を含んでいます。
*日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基準値として、その食材の値が10%以上になる成分がペットに有効に作用すると思われ、取り上げて表記しています。
*食物繊維は小腸をスルーして大腸まで達する食品成分で、腸内の善玉菌を増やし快便にする腸内環境の改善(便秘の予防)だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度を抑制するなど、多くの生理機能が明らかになっています。
*ビタミンEは細胞膜にダメージを与える活性酸素を除去する抗酸化作用があるので、皮膚疾患への抗炎症作用や、愛犬の生活習慣病や老化が原因の疾病予防と治療に役立つと思われます。脂質と一緒に摂ることで吸収が促進されます。
*有機酸(クエン酸)は、疲労物質である乳酸を体内で分解して新陳代謝を促進してくれる働きを持っています。また、クエン酸には、疲労回復以外にも全身における血流の促進やミネラルの吸収促進などの様々な効果があるとされています。
*葉酸はビタミンB群の水溶性のビタミンで、ビタミンB 12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」ともいわれています。さらに、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進し、細胞の生産や再生を助けます。特に、お腹に胎児のいる妊娠中の母犬や、成長期の愛犬には必要な栄養素です。
*ビオチンはビタミンB群に属する水溶性のビタミンで、皮膚の炎症を防止する因子であることが発見されています。水やアルコールに溶けやすく、熱、光、酸に対しては安定ですが、アルカリに対しては不安定です。
*ビタミンCには抗酸化作用があるため体内で増えた活性酸素を除去し、老化や、がん、生活習慣病などの予防する諸々の予防効果や、運動量が多い愛犬や加齢などによる酸化ストレスに有効であるとされています。さらに、ビタミンCは皮膚や関節にも良いと言われています。
μg(マイクログラム)はmg(ミリグラム)の1000分の一 なのでμgの成分は省略しています。 |
レモンの主な成分、効能効果(100gあたり) | 摂取の推奨量/日 | ||||
成分名 | 値(生) | 効能効果 | 成分名 | 成人男性~高齢 | 成人女性~高齢 |
エネルギー | 43 kcal | 熱量 | エネルギー | 2200±200kcal | 1400~2000kcal |
水分 | 85.3 g | 水分 | 1.5~2リットル | 1.5~2リットル | |
たんぱく質 | 0.9 g | 人体組織の生成 | たんぱく質 | 65 g | 50 g |
脂質 | 0.7 g | エネルギー源 | 脂質 | 40~60 g | 40~60 g |
食物繊維総量 | 4.9 g | 腸内環境を改善 | 食物繊維総量 | 21 g以上 | 18 g 以上 |
炭水化物 | 12.5 g | 組織にぶどう糖を供給 | 炭水化物 | 250 g~325 g | 250 g~325 g |
有機酸 | 3.2 g | 悪玉菌の発生を抑制 | 有機酸 (クエン酸 693mg,コハク酸103mg, 酒石酸 31:2mg,ファール酸 45.8mg、リンゴ酸176mg) |
||
ナトリウム | 4 mg | 血圧を調節 | ナトリウム | 7.5 g未満 | 6.5 g 未満 |
カリウム | 130 mg | 血圧を安定させる | カリウム | 2,500 mg | 2,000 mg |
カルシウム | 67 mg | 骨格を構成する | カルシウム | 800~700 mg | 650~600 mg |
マグネシウム | 11 mg | エネルギー代謝に関わる | マグネシウム | 340~320 mg | 270~260 mg |
リン | 15 mg | 骨や歯を構成 | リン | 1000 mg | 800 mg |
鉄 | 0.2 mg | 全身に酸素を運ぶ役割 | 鉄 | 7.5 mg | 10.5 mg~16.0 mg(妊婦) |
亜鉛 | 0.1 mg | 身体の成長と維持に必要 | 亜鉛 | 11 ~10 mg | 8 mg |
銅 | 0.08 mg | 貧血を予防 | 銅 | 0.9~10 mg | 0.7 mg |
マンガン | 0.05 mg | 骨・肝臓の酵素作用を活性化 | マンガン | 4.0 mg | 3.5 mg |
β−カロテン当量 | 26 μg | 皮膚や粘膜の健康を維持 | β−カロテン | 400~900 μg | 350~700μg |
ビタミンE | 1.6 mg | 脂質の酸化を防止し老化防止する | ビタミンE | 6.0~6.5 mg | 5.0~6.5 mg |
ビタミンK | 0 μg | 血液凝固の補助 | ビタミンK | 150 ㎍ | 150 ㎍ |
ビタミンB1 | 0.07 mg | 糖質を燃やしてエネルギーに変換 | ビタミンB1 | 1.4~1.2 mg | 1.1~0.9 mg |
ビタミンB2 | 0.07 mg | 発育促進剤 | ビタミンB2 | 1.6~1.3 mg | 1.2~1.0 mg |
葉酸 | 31 μg | 細胞の生産や再生を助ける | 葉酸 |
240㎍ | 240㎍ 妊婦240㎍追加 |
ナイアシン当量 | 0.4 mg | DNAの修復や合成に関わる | ナイアシン | 15~13 mg | 11~10 mg |
ビタミンB6 | 0.08 mg | タンパク質の分解を助ける | ビタミンB6 | 1.4 mg | 1.1 mg |
ビタミンB12 | 0 μg | DNAの生成を助ける | ビタミンB12 |
2.4㎍ | 2.4㎍ |
パントテン酸 | 0.39 mg | 薬物の解毒作用、等 | パントテン酸 | 5~6 mg | 5 mg |
ビオチン | 1.2 μg | 抗炎症物質を生成 | ビオチン | 幼児4 ~50 μg | 成人 50 μg妊婦付加量2 μg授乳婦付加量5 μg |
ビタミンC | 100 mg | 老化、ガンの予防 | ビタミンC | 100 mg | 100 mg |
食塩相当量 | 0 g | 食塩相当量 | 7.5 g未満 | 6.5 g未満 |
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)果実類/(かんきつ類)/レモン/全果/生
*レモンを与えるデメリット
人間は年齢を重ねると体のさまざまな能力が衰えてきます。愛犬も同じです。肝臓でビタミンCを生成する能力も徐々に衰えてきます。老犬や体調改善が必要な愛犬には、食べ物や薬から摂取した方がいいこともあります。
しかし、レモンは犬が少し食べただけでも、胃の不調を引き起こす可能性があります。刺激が強いので胃で消化する際に、炎症を引き起こしたりして、胃に負担をかけてしまいます。レモン以外にも柑橘類の果物は、愛犬にとって苦手な食材です。また、クエン酸は中枢神経の抑制などを引き起こす可能性があるので、クエン酸を含んでいるレモンは与えるのは避けた方が賢明です。
レモンの他にもビタミンCを豊富に含んでいる食材があります。ビタミンCを多く含む果実に、アセロラ(1700mg)、キウイ(71mg)、イチゴ(62mg)等があるので、トッピングの参考にしてください。
*全国の夜間専門動物病院一覧
かかりつけの動物病院がしまっている夜間に突発的なアクシデントが発生すると、うろたえてしまいます。そんな時は夜間専門で対応する動物病院が頼りになります。夜間診療のため、必ず事前に電話連絡してください。
いつごろ、どのくらいの量を食べたか、症状が出ていたらどうしたらいいかなど、できるだけ詳しくメモをして動物病院へ連れていくか、電話で問い合わせてください。
*まとめ
レモンは犬に与えると危険性のある食べ物です。少量で胃の不調を引き起こし、量が多いと皮膚に炎症ができたり、中枢神経が抑制されたりしてしまう可能性があります。少量でも与えない方が賢明です。
主食のドッグフードは栄養バランスを考えて成分が配合されています。なので、あなたの愛犬の健康を少しでも改善でき、医療費削減につなげる為に、症状に合わせた食材をトッピングする参考にしてください。
・愛犬が食べることができる人間の食品
・愛犬が食べてはいけない食品
・与えてもいい果物
・与えてはいけない果物
・与えてもいい野菜
・与えてはいけない野菜
愛犬の医療費削減につながる果物・野菜の能力!効能効果を徹底解説
上記の記事にそれぞれの食材の効能効果、詳細をまとめています。参考にしてください。愛犬と長く楽しく暮らすためにも、愛犬の健康管理は重要ですね。